ゲストハウスの開業に必要なスキルは何があるのか?
ゲストハウスの開業に必要な資格は何があるのか?
ゲストハウスを始める際に必要な資金はどれくらい?
といった疑問はありませんか?
この記事のポイント
- ゲストハウスの開業に必要な資格は特別ないが、持っていると便利な資格が3つ
- ゲストハウスの開業に役立つスキルは「マーケティング」
- ゲストハウスを始める時に必要な資金は○○
ゲストハウスの運営を成功させるためには、他のライバル宿の中から「選ばれる宿」になるための工夫が必要です。そこでこの記事では、資金はどれくらい必要なのかに加え、選ばれる宿にするためにオーナー様が持っていると有利になる「スキルや資格」をご紹介していきます。
選ばれる宿づくりのためのビジネスプランを立てて、ゲストハウス運営を始めていきましょう。ゲストハウスを始める時に必要な「資格」はあるのか?さっそくみていきましょう。
目次
ゲストハウスってなに?民泊との違いは?
ゲストハウスを始めたいけど、民泊との違いははっきりとわかっていないなんて方も多いのではないでしょうか。一言で違いを言うと、サービスの手厚さになります。それぞれの特徴を見ていきましょう。
ゲストハウスの特徴
ゲストハウスの特徴は以下の通りです。
- 素泊まりが一般的
- 格安であることが多く、長期滞在に特におすすめ
- 宿泊客同士が相部屋になる可能性が高い
- アメニティーや食事のサービスは基本的にない
ゲストハウスは他の宿泊体系と比べると安いです。そのため、アメニティーや食事のサービスはありません。キッチンがある場合もありますが、他の宿泊客と共有スペースになっていることがほとんどです。一方で、民泊はどうでしょうか?
民泊の特徴
民泊の特徴は以下の通りです。
- 民泊は年間の営業日数が180日間のみ
- 一般の民家に泊まる
- ルームシェアの可能性もあるが、基本的には部屋を貸し出している
民泊は一般の民家に泊まることを言います。ホームステイとは少し違いますが、普段味わったことのない体験ができ、その土地ならではの生活ができます。
さらに詳しく違いについて知りたいという方のために、”「民泊」との違いは?ゲストハウス・民宿と異なるポイントを解説!” という記事があります。民泊だけでなく、民宿との違いも解説しているので、違いを理解したい方はぜひ参考にしてみてください。
・参照元URL:https://yadokaru.com/start/guesuthouse-difference/
\ 「民泊集客に特化!」のヤドカル【地方集客もおまかせ!】 /
ゲストハウスを始めるのに必要な資金
ゲストハウスを始めるにあたって、まず必要なのは資金ですよね。一口に資金と言ってもさまざまな種類があり、主に以下の2種類があげられます。
- 初期費用
- 運営資金
それぞれ比較的高額な資金が必要になります。計画的に準備しておきましょう。
①初期費用
ゲストハウスを始めるにあたって必要な初期費用は、およそ500万~1,000万と言われています。どういった物件で始めるかによって金額は変わります。なるべく費用を抑えようとすると、古民家や元々あった家をリフォームする手段もあります。一方で、大きな物件を新たに持つとなると、1,000万円以上はかかるかもしれません。
どれくらいの広さで運営していくのか、新たに物件を購入する必要があるのかを決めておきましょう。
②運営資金
続いて、運営資金です。運営資金には、固定費と変動費があります。固定費で大きなコストになるのが物件の賃料やローン、人件費です。また、変動費には消耗品費や光熱費などが含まれます。
ゲストハウスを始めたばかりの頃は、売上も一定ではないため運営資金は3ヵ月分あるのが理想です。1ヵ月で30万~40万ほどだとすると、100万~120万ほど必要になります。
高額な資金が必要なことがわかりましたね。では次の章では、成功するゲストハウスを始めるために必要な資格について解説していきます。
成功するゲストハウスの始め方:必要な資格

ゲストハウスを始めるオーナー様には、特別な資格は必要ありません。ゲストハウスを営業できる環境が整えば、誰でもゲストハウスを運営することは可能なのです。ですが、宿泊客にとっての宿の利便性をあげるために、持っていた方が良い資格はあります。
- 第一種運転免許
- 第二種運転免許
- 食品衛生責任者
この3つの資格は、ゲストハウスを営業するために必ず必要な資格ではありません。ですが持っていることで、宿のサービスの質を上げることが可能な資格なのです。資格を持っていることでできるサービス内容を、さらに詳しく説明していきます。
第一種運転免許を持っているとできること

ゲストハウスを始めるときに持っていると良い資格の1つ目は、第一種運転免許です。普通自動車免許のことで、交通ルールに基づき車を運転することが可能な資格です。
ゲストハウスが駅から離れている場合などは、予約客は宿までの交通の利便性を気にします。宿に送迎サービスがあるかどうかは、予約客が宿を選ぶための大切なポイントなのです。オーナー様が第一種運転免許を持っていれば、送迎サービスを行うことが可能です。ゲストハウスの送迎サービス内容を提示することで、予約が入りやすい宿になるのです。気をつけなければいけないこととして、送迎のみで報酬を受け取ることは違反になります。送迎業務で売り上げを作る場合は、次に紹介する第二種運転免許を持っている必要があります。
第二種運転免許を持っているとできること

ゲストハウスを始めるときに持っていると良い資格の2つ目は、第二種運転免許です。この資格は、バスやタクシー、ハイヤーや運転代行業などのように、商業目的で旅客運送用の車を運転することができる資格です。第一種との違いは、「送迎することで料金が発生するかどうか」です。第二種運転免許を持っていれば、観光用のツアーや観光地までの送迎サービスなど、報酬を受け取りながらサービス提供をすることができるのです。
駅や観光地などから離れた場所でゲストハウスを運営するのであれば、持っていることで売り上げにつながる資格と言えるでしょう。
食品衛生責任者を持っているとできること

ゲストハウスを始めるときに持っていると良い資格の3つ目は、食品衛生責任者の資格です。この資格があることで、飲食店営業の許可が降りて宿泊客に食事を提供することが可能になります。ゲストハウスでは、オーナー様が宿泊客へ飲食を提供することはできません。ですが必要な許可をもらうことで、飲食を提供することが可能になるのです。地方で営むゲストハウスであれば、地元の食材を使った手料理などを宿のアピールポイントにすることもできるのです。
飲食店営業の許可
ゲストハウスで飲食を提供する場合は、食品衛生法による営業許可である「飲食店営業許可」を取る必要があります。許可をもらうためには、必要な届け申請や調理設備を整えるほかに、食品衛生責任者の資格があることを証明する必要があります。
資格は、各都道府県の食品衛生協会で行っている講習会を受けることで取得ができます。(栄養士・調理師資格を持っている人は講習会不要)飲食店営業許可は、各地の保健所ごとに有効期限が定められています。申請する場合は、申請する保健所で更新年を確認をするようにしましょう。
食品衛生責任者の講習について(東京)
食品衛生責任者を取得する場合、各自治体の保健所で行われる養成講座を受講します。受講する講座は、衛生面についてが主で、内容は3つです。
- 衛生法規 2時間
- 公衆衛生学 1時間
- 食品衛生学 3時間
受講は計6時間で、1日で終了するものです。受講後には、講習内容を確認するテストがあります。受講料金として12,000円(テキスト費込み)を支払って講座を受けるだけで、手に入れる事ができる資格なのです。
次の章では、ゲストハウスを始めるために必要なスキルはあるのかをご紹介します。
成功するゲストハウスの始め方:必要なスキルは?

ゲストハウスを始めるために、「必ず持っているべきスキル」は存在しません。ですが、以下の3つのスキルはビジネスをする上で有利になります。
- マーケティングスキル
- 接客スキル
- 語学スキル
ゲストハウスを始めて運営を成功させるためには、数あるライバル宿中から「選ばれるゲストハウス」にならなければいけません。そのためには、「集客のためのマーケティングスキル」や、「ゲストへのおもてなしの接客スキル」、「外国人旅行客の対応ができる語学スキル」があることで、よりスムーズに経営ができるのです。
このスキルは「ゲストハウスならではの特徴」に関わっているスキルです。有利になるスキルについて、詳しく説明していきます。
スキル①マーケティングスキル

ゲストハウスを始めるなら、ある程度のマーケティングスキルを身につけておきましょう。ゲストハウスを始めたら、常に課題となるのが「ゲストハウスの集客方法」についてです。ゲストハウスは、宿泊利用客数が安定することで経営が成り立ち、売り上げも維持できます。
そのためゲストハウス運営では、「集客」に特化したマーケティングスキルが必要とされます。ゲストハウスを多くの人に認知してもらい、利用してもらうための工夫をしなければいけません。
ゲストハウスを始める場合の集客方法を、いくつかご紹介していきます。
民泊サイトに登録する
ゲストハウスを始める場合は、宿を「民泊専用のサイト」に登録して集客に繋げましょう。以下の2つは、ゲストハウスなどの民泊システムに活用できる代表的なサイトです。
サイト名 | サイトURL |
---|---|
民泊制度運営システム(国土交通省) | https://www.mlit.go.jp/kankocho/minpaku/ |
Airbnb | https://www.airbnb.jp/ |
国土交通省が運営している民泊ポータルサイトと、世界の見込み客にアピールができるAirbnbです。利用登録者数が多いので、登録することで集客に繋がります。
SNSマーケティングで集客に繋げる
オーナー様自ら情報発信をするマーケティング方法として、SNSの活用があります。現代では、ゲストハウスなどの宿泊業も、SNSマーケティングが多く活用されています。SNSは、登録すれば無料(一部のサイトやサービスで有料もあり)で利用ができて、多くの人に情報発信をすることができます。
ゲストハウスを始める場合、「Instagram」は手軽で活用がしやすいでしょう。集客のためのInstagram運営については、”民泊運営の成功の鍵!インスタグラムを失敗せずに運用する3つのコツ”で詳しくまとめています。SNSマーケティングの方法をさらに詳しく知りたい人は、下のリンクをクリックして記事を読んでみてください。
・参照元URL:https://yadokaru.com/uncategorized/minpaku-instagram/
ゴールは「利用客を増やすこと」
ゲストハウスを始める場合、「マーケティングスキル」について難しく考える必要はありません。マーケティングについて詳しい知識がない場合でも、以下の3つのポイントを抑えれば、集客につながる施策になるでしょう。
- ゲストハウスの魅力を見つける、または作り出すこと
- 1を、できるだけ多くの人に伝えること
- 2をして、人々に行動(予約)させること
ゲストハウス運営のマーケティングのゴールは「宿の利用客を増やして売り上げを安定させること」です。そのためには、オーナー様のゲストハウスの「他の宿とは違う魅力」を見つけて、アピールしましょう。他にはないサービスを始めるなどして、自ら「魅力」を作り出すことも重要です。
アピールする場所は、なるべく多くの人が目にするプラットフォーム(WebサイトやSNS)にします。ゲストハウスの情報発信をして「予約に繋げる」ことが運営成功の鍵になるのです。
スキル②接客スキル

ゲストハウスを始めるなら、接客スキルがあると有利になります。ゲストハウスは、プライベート性の高いホテルや旅館とは異なります。利用客はオーナー様やスタッフ、地域の人々などとの交流も行います。パブリック性の高い宿を指すことで、「ゲストハウスに泊まりたい利用客」と繋がることができるのです。
そこで欠かせないのが、「利用客をもてなす接客スキル」です。ゲストハウスで提供するおもてなしやサービスが、リピート客を作るための鍵となります。ゲストハウスで必要とされる「接客スキル」を見ていきましょう。
笑顔でフレンドリーに接する
ゲストハウスでは、「利用客」に常に笑顔で接しましょう。笑顔だけではなく、挨拶を積極的にしたりして、フレンドリーさを表現することが大切です。ゲストハウスならではの、アットホームな雰囲気を作り出すようにしましょう。
ゲストハウスを清潔にする
ゲストハウスなどの宿泊業では、「部屋の清潔さ」もおもてなしの一つになります。利用客が来る前には、隅々まで清潔にしておきましょう。
水回りなどは、宿泊者目線で確認することが重要です。”口コミでわかった!Airbnb利用者が「汚い部屋」認定をする部屋”では、宿の利用客が不快に感じる「汚い部屋」について解説しています。利用者がどんな部屋を「汚い部屋」と認定するのか詳しく知りたい人は、下のリンクをクリックして記事を読んでみてください。
・参照元URL:https://yadokaru.com/marketing/airbnb-cleaning/
ゲストの要望に気づき、応える
接客スキルとは、「相手の気持ちを理解して応えるスキル」です。ゲストハウスにやってきた利用客とのコミュニケーションで、どんな旅を目的としているのか、ゲスハウスではどんな過ごし方を望んでいるのかを読み取るようにしましょう。
そしてその希望に、可能な限り応えてあげることが重要です。宿近隣の観光情報を紙に印刷してあげたり、車での送迎をしてあげたり、地元の食材が購入できる店を教えてあげることもできます。利用客の「満足感」を満たせば、リピーターとなって未来の売り上げに繋がるのです。
スキル③語学スキル

ゲストハウスを始めるときは、「語学スキル」は強みになります。なぜなら、ゲストハウスを利用するお客様は海外からやって来ることが多いからです。
語学スキルがあれば、情報発信も「日本語以外の言語」で行うことができます。海外の見込み客が、オーナー様の宿を見つけやすくなり、予約獲得にも繋がるでしょう。また、違う言語を話す利用客とコミュニケーションも取れるので、宿の口コミの評価アップやリピーター客を作ることにも繋がります。
手軽に利用できる翻訳機などもありますが、「語学スキル」は、持っていることで有利になるスキルといえるのです。
ここまでは、ゲストハウスを始める場合に「有利になるスキルや資格」についてご紹介していきました。次の章では、ゲストハウスの運営のルールについて説明します。
ゲストハウスを始めるときは「簡易宿所営業の許可」が必要

ゲストハウスを始める場合、「絶対に必要な資格やスキル」というのはありませんでした。ですが、合法で営業を始めるためには「旅館業法」で定められた「簡易宿所営業」の許可は必要になります。そのためには、都道府県知事の許可を受ける必要があり、申請が必要です。さらに、許可を取るためには旅館業法以外にも、建築基準法や消防法など、それぞれの法制度に基づく手続きがあります。
旅館業法の始め方や必要書類に関しては”【ノウハウ】成功する民泊の始め方とは?必要な届け出一覧を解説!”で詳しくまとめています。必要な届け出についてさら詳しく知りたい人は下のリンクをクリックして記事を読んでみてください。
・参照元URL:https://yadokaru.com/start/minpaku-application-documents/
「おもてなしの心」がゲストハウス運営の成功の鍵
ゲストハウスは、開業に必要なスキルや資格はなく誰でも始めることができます。
ですが、マーケティングスキルや接客スキルがあることで、「集客をスムーズに行える」のです。また、運転免許や衛生責任者の資格を持っていれば、宿泊者に提供できる「おもてなしのサービス」を増やすこともできます。
ゲストハウス運営の成功のためには、利用者を満足させてリピートしてもらうことが重要です。宿泊客の満足度の高い宿は、評判が口コミで広がり、予約の絶えない宿へと成長していくでしょう。ゲストハウスを始める時には、「人をもてなす心」を忘れずに持ち続けることが成功の鍵となるのです。
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